どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

土曜の賢人に学ぶシナリオ術

土曜の集まりで、悪役には自分を投影させる作者がいる、なんて話がありました。それを聞いて、ホワイトボードと向き合ってみた結果、色々と発見がありまして。

 

以前もお話したように、私は悪役作るのって苦手なんですよ。誰にだって悪いことさせたくないし、死なせたくない。だから苦手だったんですけど、自分を悪役にしてしまえばいくらでもいじれるし死なせることに躊躇がないなって。

 

シナリオ術の一つとして、○○を投影させるとか、そういった話を聞いたことがないわけではありませんが、これまで真剣に調べようとしたことがありませんでした。ただ、シナリオに悩んでいる今だからこそ、そういった話題に敏感になっているというか、真剣に向き合おうとしたのだと思います。

 

これまで様々なシナリオ術を知らずに作ってきたわけです。言ってしまえば、これまでの歴史で、すでに誰かが答えを出してくれてるのに、そういった文献を読むことなく一人で向き合っている状態でした。馬鹿だねえ!

 

でも、これって正しいあり方なのかもしれません。

 

すべての物事において、高みへ登るために必要な一番大切なことってなんだと思いますか?

 

豊富な知識とか、諦めない心とか、継続力とか、他に負けない志とか、色々あるでしょうけど、それらはたぶん違う。一番大切なのは「好き」という気持ちだと私は思います。

 

その好きという気持ちがどこまでも進める原動力。だから、シナリオを作ろうとした際に、ご丁寧に教科書よんで知識をつけて、それから頑張るぞっていう時点で、なにか違う。別にそれでもいいけど、そういった形式に則った形は、好きとは少し別物のように思えるわけです。例えるなら、絵を描くのが好きだ!という人が、好きな人の絵柄を真似たりする前に、人体の仕組みについて学び始めるようなものでしょう。

 

そういった意味でも、私が感動した作品たちを真似てあれこれシナリオを書くようになったのは、間違ってなかったのかもしれません。時間はかかるし、何度もくじけそうになる。でも必要な過程だったのかなって。

 

イナナキアを本格的に考える前には、一度そういった本でも買って、目を通しておきたいですけどね。