売り子の人とは国際展示場へ7時15分に待ち合わせということで、朝6時に起床。在庫の箱は私の持ってきた折りたたみカートにくくりつけてセミに運んでもらい、私は9kgのカバンを担いでいざ出陣。
少し歩いたところに品川シーサイド駅があり、ここから乗り込むのなんて初めてなので少し新鮮だった。まるでショートカットした気分だけど、さすがはこの時間のりんかい線。人は多い。多いけど乗れないほどじゃない。そのまま数駅揺られて国際展示場へあっという間についてしまった。
この人通りの少なさ、嵐の前の静けさである。やる気のあるサークル参加勢だけが、この時間帯からいるわけだけど、私はといえば、やる気というより周りが来る前に自由にスペースを使って準備がしたいだけというのが本音である。ほんと狭いからさ。
ビッグサイトの入口付近で待ち、無事売り子さんと合流してサークルチケットを渡した時点で7時15分くらい。本来7時半からサークル入場開始のはずだけど、なぜかすでに入場開始されてて、理由は知らないけどラッキーなのでそのままチケット渡して侵入した。周りはほとんど誰もおらず、隣の隣の方が少し遅れて来た感じ。
ここへ来るまでまったく安心できなかったけど、ちゃんと直接搬入のダンボールが2箱とポスターらしき三角形の箱が置いてあって、やっとこさ安堵できた瞬間でした。
売り子さんは着替えにでかけ、私は昨日サンマルクで負傷した左手がうまく使えなかったので、セミにめちゃくちゃ手伝ってもらって設営を進めることに(ほんと助かりました)
脳内シミュレートした通りのでなかなかいい感じ。あの布も黒い色でよかった。ポスタースタンドもセミに組み立ててもらい、さっそくポスターをぶら下げてみることに。
ちゃんとオプションの長い重りを買っておいてよかった(あとであちこち見回って気づいたけど、結構みんなオプションは買わずに短い棒で吊るしてて左右がくるんって曲がって残念なことになってる人は多かった)
箱を開けてみても予備分が何部なのかわからなかったので、今回いくつ予備があったのかは不明です。早々に設営が終わり、周りが来たくらいからはずっと暇してました。軽く1時間半くらい暇でしたけど、こうなると今度はちゃんと売れるかどうかが不安になるもので、ずっとそわそわしてましたね。
10時になりコミケ開始。
以下、新刊の売れ行きと傾向です。
10:00 40部(開幕テーブルにおいてた部数)
10:20 +10
10:30 +10
10:45 +10
11:05 +10
11:15 +10
11:20 +10(ここで100部)
11:50 +13(1箱目が空になる)
ちなみに1箱目のほうがダンボールはでかかった。
12:30 +10
12:40 +10
13:40 +10
大体こんな感じ。売り子作業も売れ行きメモも全部セミと売り子さんにやってもらいました。ありがたや~。これを見ると、午前中にほとんどの人が来て、午後からは超暇だということがわかる。なるほどね?
C86の既刊は100部はあったはずだけど、午後には全部なくなってくれて助かりました。4年の歳月を経てみんなのもとへ渡ったなんて、なかなか感動的じゃないですか。
さて、結果として新刊は140部くらいでたということになります。私の目標は175部だったのでノルマ失敗です。現実は甘くないですね。今回4年ぶりの参加ということで、相当に宣伝を頑張ったんですけど、それでもこのあたりが限界だった様子。むしろ今までどおり宣伝しなかったらもっとひどかったでしょう。
そして、きっと本当に本が欲しくて買ってくれた人と、私の知り合いだから来てくれた人と、わざわざ私に会いに来てくれた人とで分かれると思うんですよ。で、本来であれば本が欲しくて買ってくれた人だけを見るべきなんですよね。それ以外の方々は、もちろんありがたいんですが、同時に申し訳無さもあるわけです。だって別に本がほしいわけじゃないんですよ?それは実質ただの挨拶回りみたいなものだから、きっと勘定に入れるべきではないと思うんです。いや、ほんと嬉しいんですけどね…。
しかし、そう考えたときに、ハルヒという縮小したジャンルの中で、新規がいたとしてもそこに実数を期待するのはお門違いなんだということがわかります。15年前のコンテンツで、今も残ってる人っていうのは4年前も今もかわらないんですよ。おそらく、私の考えが正しければ100人いるかいないかです。なので、仮に心優しい挨拶回り勢を除いたとしても、こちら側が一定のクオリティさえ出せれば100部前後は出てくれるのだと思います。逆に言うと、減ることはあっても増えることもない。つまり、黒字にするためには別の施策を練らねばならないということです。いやあ、なかなか大変ですね。
とまあ、生々しい話はこれくらいにしておいて、純粋に4年ぶりの参加だというのにこうしてたくさんの人にきてもらったのは、本当にありがたいことです。最初から私の本を目当てに一目散に来てくれた方々、まったく知らなかったけど、ずっと影で応援してくれてた方々、私なんかにもそんなファンと呼べるような人たちがいてくれたんだなあって思うと涙がでてきます。他にも差し入れを持ってきてくれた方、ファンレターをくれた方、色紙を描いてきてくれた方、ほんと私は幸せものですね。
そして、ちょっと笑ったのが20人のブルク民が数人来てくれたこと。あれです、このブログを毎日見てる20人のそこの君たちです。
なんだろう。彼らは前述したファンという分類ではなくて、なんか、言葉の端々が重いんですよね。笑っちゃいけないんですけど、あまりにナチュラルすぎて。
ある人は「もうあなたは20人の日常になってますよ」といい、売り子の女の子がやたらその言葉を気に入っていました。20人の日常になってるってすごくない??ってずっと私に言ってました。すごいけど重いよ!そしてある人は「これからも、いつもちゃんと楽しいを大切に頑張ってください」って「どこここ」のキャッチコピーを出してくるあたり、これまた言葉が重い!嬉しいけど!
あとは、忍屋応援してます!って言ってくれた人も、奇跡的に2,3人はいてくれましたね。がんばるよ。
いやあ、なかなかに訓練された感じがにじみ出てましたね。今までは経験しなかった貴重な体験でした。何はともあれ、わざわざ私のスペースに足を運んでいただき、感謝しかありません。皆様ありがとう。
この後の打ち上げの予約的に早々に撤収しないといけなくて、14時すぎにはポスター欲しい方を募集し、無事もらわれていきました。Twitterをみてみると、ポスターほしいって言ってくれてる方が数人いてくれたので、渡らなかった方には申し訳ないです。ちなみにあのポスター2230円の代物でした。ポスターデザインもがんばったので大事にしてくれると嬉しいです。
その後は、Discordの面々に片付けを手伝ってもらいながら15時には会場を後にしてたような気がします。とはいえ、上の売れ行きを見る限り、そのままずるずるやっても仕方ない感じはありましたけどね。
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打ち上げは、何度も何度も乗り換えを繰り返して錦糸町の「とんつう」へ。
うまい。酒がうまい。肉がうまい。
やっぱりサークル参加したあとのビールは格別だね!
そうそう、なぜか知らないけど、冬コミの申込用紙を買ってしまったんですよね…。出る気なんかまったくなかったんですけど、なぜか人にナナさんのぶんも買ってきましょうか?って聞かれて、うんって言っちゃってたんですよね。なんででしょうね。