夜な夜な先人の知恵を借りつつ、同人誌の紙を何にするかを決めておりました。
今回考察する紙は以下の通り。
・コート
・マットコート
・上質紙
・最高級上質
・グランヌーボ
以下は完全に先人から聞いた話と個人の主観による感想です。
[コート]
THE同人誌といった紙。テカテカしてて光沢があり、いかにもすぎて逆に高級感どころかチープさすら感じる紙。コート+中綴じのいかにも昔ながらの同人誌感は他の追随を許しません。ポスターとかフライヤーなんかでは鉄板の優秀な紙なんですけどね。
[マットコート]
コートのチープ感をいち早く察した人が高級感を持たせるために最初に選ぶ紙。冒険者なら誰もがあこがれる鋼鉄の剣のような紙。光沢が押さえられ、落ち着いた雰囲気で肌触りもいいです。しかしこれがあまりに出回りすぎて、最近ではこれがTHE同人誌になりつつあるようです。私は好きですけどね。ちなみに過去までの私の本は全部これです。安いし。
[上質紙]
ちゃんと厚さのあるコピー用紙です。ほどよくザラついてて、発色がよくないので少し褪せた印象をうけるようです。むしろそこが高級っぽく見えるというのが今のイラスト本業界のトレンドのようです。何年前からこうなのかしりませんけど、私のいなかった4年間のうちにそうなってしまったようです。安さはマットコートと同じなので、ここは完全に好みによりけりですね。
[最高級上質]
上質の弱点である印刷がもやっとする(細かやではない)感じを払拭するために選ばれる紙。上質のほどよいザラつきを持ちながら、きめ細やかな印刷が可能なるという。ただし当然ながら値段が高い。
[グランヌーボ]
お絵かき界隈でのロトの剣といえば「ヴァンヌーボ」が有名ですが、ヴァンヌーボは勇者しか手にできないので「いや自分、炎の剣くらいでいいです」って人のためにグラフィック君が用意してくれた救世主の紙。インクが乗ればヴァンヌーボと遜色ない仕上がりになるらしいです。インクがないところは光沢がないのだとか。ここでいう光沢はコートの光沢とは違い、光をあてると紙に施された独特の凹凸がわかるような高級感のことですね。
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悩みまくった結果、おそらく私は表紙をグランヌーボ、本文を上質にしようと思います。儲けようと思って印刷するならどちらも上質が一番賢いんですがそうではないですからね。表紙でグランヌーボ180で高級感をだしつつ、本文は上質135で刷ります。これで背幅は3.08mmでした。本文が値段のメインといっても過言ではないので、ここを上質より上にしてしまうと値段がやべえことになります。予算に余裕があるなら、本文に限りなぜか最高級上質とグランヌーボが同価格だったので、これを選ぶのもありだと思いますけどね。