どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

17年生きた猫③

薬が効いたのか、頭痛はだいぶ良くなってました。

 

スマホをみても、親からの連絡はないままで、この日も何をするでもなく、ずっとぼーっと過ごしてました。あまりに力が入らないので嫁さんと散歩に出かけたりしましたが、特別何かが変わったりはしませんでした。

 

いたずらに時間だけが過ぎていく休日って貯金したくなりますよね。まさにそんな状況だったんですが、せめて14時からのウメさんの講演だけは聞いておきました。相変わらず最高の講演だったんですが、なにぶんこちらが万全じゃないので、また元気なときに聞き直そうと思います。

 

そうしてしばらくたって18時頃。親から電話があって、先程まろんの息が切れたと連絡がありました。

 

聞いた瞬間、ずっと息を止めていたような感覚から、やっと息を吸えたような気分でした。変な感じでしたね。最後どんな感じだったの?って聞くと、ずっとストーブの前やら毛布やらで暖かくしてたんだけど、苦しそうにしてて。調べてみると猫は最後、冷たい場所を選んで死ぬらしいって情報があって、最後に毛布をとったみたいです。そしたらすっと落ち着いて、そのまま静かに息を引き取ったようでした。

 

今にして思えば、あのお風呂に何度も行ってた行動も、寒い廊下にでてじっとしてたのも、最後の場所を探してたのかもなあって。でもそんな姿見たら、誰だって寒かろうって抱っこするじゃないですか。ねえ。

 

もう夜なので埋めるのはきっと明日以降なんでしょうが、最後にありがとうって言っておいてねと伝えて電話をきりました。その後、心配してくれてた嫁さんにも報告をしにいったんですが、報告してる最中にまた泣けてきまして。あんだけ泣いたのにまだでるのかってね、困りましたね。

 

それからやっと、この3日間ずっと止まっていた私の時間が動いたような気がしました。どっと疲れたけど、本当に貴重な体験だったと思います。猫に限らず、生き物を飼うというのはこういうことなんだっていうのを、教えてくれましたね。

 

就寝時に天井を見上げながら、今頃まろんは空を飛び回って、ずっと憧れてた世界を見てるかなあとか考えてましたけど、玄関先で震えてたまろんだから、そうでもないかなあとか、そんなことを思いながら眠りにつきました。

 

まろん、17年間お疲れ様でした。

たくさんの思い出を、ありがとうね。