ここまで風景画を描いてきて気づいたことが一つ。
以前、風景は背面から塗っていくと言いましたが、それはどんな画風にするかによって違うようです。当然といえば当然の話なんですけど。
私が描いてる「写真を絵に起こしただけの画」の場合、写真を絵に起こしてるだけなので技術介入度はほぼなく、私のような素人でも時間さえかければ描けるわけです。
これがアニメの背景となると、ちゃんと被写体を目立たせるための背景であったり、背景だけを写すシーンであったとしても、遠近感による空気感の表現であったり、面で捉えられる技術とか、入りと抜きであったり、それはそれは色んな技術が必要なことなんだろうと思います。
で、私が描いてる画風の場合は、奥から描く必要性が皆無なんですよね。だって写真という正解があるわけですから。それならば大事なのはモチベを保つための工夫くらいなんです。
奥から描かずに、手前の一番目立つパーツからしっかりと書き込んでいく。きっと奥にいくほど雑で良いはずですからね。雑といっても奥のほうが面倒くさいんです。細かすぎてね。なのでわかりやすい手前から描くっていうのは理にかなってます。そう考えると、真逆の描き順なんだなあって気づきました。
目立つパーツからしっかり描いて、結果うまく描ければモチベが上がるんです。これでいいんだって思えることが大事。そうしてパーツごとに描いていくので、どうしても私の進捗は全体がだんだん出来上がっていく様ではなく、パーツがひとつずつ完成していく様になってしまいます。
私が最終的に目指している画はコンセプトアート風の技術介入度MAXのやつなので、結果として背面から描く手法なんでしょうけど、とりあえずは苦手意識の強い背景に慣れるという意味でもこのまま完走したいものですね。