どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

人の思い出



画像:桜の絨毯

天気:晴れ

GW中で、唯一ゆっくりと終日くつろげた日だった。
姉や母と買い物へ赴き、散歩をし、昔話を聞いた。
兄弟や親と離れていると、毎日のように思うことなのだが
いつこの人と離れ離れになってしまってもいいようにと
次は何を聞こう、これだけは聞いておかないと、なんて
あれこれ思考をめぐらしては見るものの
結局、その内容が尽きることなどなく、毎回なにかしらの後悔を残して
俺はまた一人暮らしの真っ只中にひとり取り残されている。

たとえ同じ出来事を語ったものでも、語る人によって
その人の中にしかない物語が必ずある。
そういった意味では、どんな人に、どんな質問を繰り返しても
その人の引き出しをすべて開ける事などできないのだろう。

それでも俺は、これからも聞き続けたいと思う。
その人と一緒にいたという確かな思い出を、できるだけたくさん
覚えておくために。