シナリオを考えまくってて新しい発見があったのでそのご報告です。
シナリオを急な路線変更をする際に困ることがあります。それは固定観念。言い方を変えれば愛着のようなもの。Aというキャラをガラッと違う立場にしたい・・・!でもこれまで考えてきたAというキャラクター像が邪魔をする!そういう悩みです。
これは固有名詞にもいえますよね。Aというキャラにクラウドという名前をつけて設定を考えてしまっていた場合、途中からセフィロスに名前を変えたいけど、どうしてもこれまで脳内で呼びまくっていたクラウドという名前が邪魔をする!思い出の中でじっとしていてくれ・・・!そんな事態、これまでシナリオを考えたことがある人なら一度は経験したことがあるんじゃないかと思います。
で、忍屋に関しては10年来の蓄積があるので、それはそれは大変な固定観念の権化だったんですが、その10年分の愛着が崩れる瞬間というのを目の当たりにしまして。これってすごいことだと思います。今回はその崩し方をメモ書きしておきます。
1. シナリオAを10年間も考えている
2. しまったシナリオBに路線変更したい!
3. でもシナリオAが邪魔をする!
4. それでもここは我慢してシナリオBで考えてみる
5. この期間一週間程度でオッケー
6. 次に思い切ってシナリオCも考えちゃう
7. すると・・・?
あら不思議、シナリオAのことがあまり気にならなくなってるんですよね。今回のポイントは6番目。シナリオCの登場。数が多ければ多いほど、全部がグッチャグチャになって、それぞれの愛着が緩和されていることがわかります。シナリオBも一週間は付き合ってたわけでそれなりの愛着があり、Cも登場するとあら大変。やっぱ人間、10年も付き合った彼女より今の彼女が好きなんですよ。
でもね。
断片的にみればAのエピソードに未練を感じてしまっちゃうわけです。部分的に未練たらたらな感じも、いかにも男の恋愛感情そのものじゃないですか。そう、シナリオづくりは、恋愛と一緒だったのです。
・・・はい。
とまあ、青汁のCMよろしく急にオチが関係ない方へ向かった感じになりましたが、要は複数のシナリオを脳内に登場させて、愛着を分散させれば固定観念から脱却できますよっていうお話でした。悩んでいる方がいればお試しあれ。