どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

シナリオの小手先テクニック

シナリオってほんと奥が深いよなあって思うこの頃。

ひとつ要素を加えるだけで、ぐっとそれっぽくなることってよくあります。

 

絵でもそうですけど、簡単にそれっぽくなる要素って好きで、いわば小手先のテクなんだけど、私のような低能チンパンにはお似合いの技法だなって思うんですよね。高級なことしようと思っても、そもそもキャパが足りてないから無理なんですよ。だったらパッと見でいいのでそれっぽくしていきたいと足掻くわけです。

 

では最近思うシナリオの小手先のテクをご紹介。

独学と偏見によるものなのであしからず。

 

1.キャラを繋いでいく

 

依頼人から薬草をとってくるようクエストを受けたとします。普通なら「とってきて終わり」なんですが、ここにこのテクを使ってみます。例えば、薬草がほしかったのは依頼人の妹のためだったとか、その妹を治すことで次の話は妹の関係者が関わってくるとか。一度きりで終わらせない、キャラをどんどん繋いでいくことで、PLは「さっきのクソみたいなクエストは無駄じゃなかったんだ」と思わせることができるって算段です。これは昔の記事でも言いましたが、名探偵コナンの話は黒の組織関連以外つまらないものが多いけど、どうでもよさそうな話の最後に黒の組織を匂わせる展開があると、お?って思わせることができるよねって話と通じるものがあります。

 

2.ミスを加える

 

A子とB美がいたとして、この二人を親友にするにはどうすればいいか?って話を考えます。まっさきに思いつくのは「A子がピンチに陥って、B美が助けてくれる」とかそういうものでしょう。助けてくれて嬉しくないわけがありません。ですがこれではパンチが弱いですよね。そこでこのテクを使うと、A子がピンチになったのは自分が招いたミスのせいだったことにします。好奇心旺盛のA子はB美を連れ出して廃工場へ行くんですが、そこで足場が崩れてB美ともどもピンチになるんだけど、B美はA子を見捨てずに助けてあげる。それからというものA子はめちゃくちゃB美を大切にしてるとか、これが幼少期であれば大きくなったあとではA子が力強くなってB美を逆に助けてあげるとか、そんなふうにも展開できそうです。自分のせいで起きたことっていう「ミス」を加えることで、視聴者側にも強く印象づけることができます。

 

そんな感じの要素を加えながら忍屋を再構築してます。今までなーんにも考えずにシナリオ考えてたから、ほんっと雑だったんですよね。なんかいい感じだね!って思える話ができると元気もでますし、やる気も出るってもんです。