えぬさんがゲームにおけるパズルギミックについて書かれてました。
パズルギミック、いわゆる謎解き要素ってやつでしょうか。
あまり深く考えたことなかったですね。
私はバイオ2でユニコーンのメダルを嵌めたら石像から鍵が降ってくることになんの疑問も持たなかった人間です。降ってくることに疑問がなかったといより、ゲーム内に仕掛け、謎解きがあることに疑問を持たなかった、という方が正しいです。バイオの仕掛けなんて疑問を抱かないほうが無理がありますから。所長の趣味なんて苦しい言い訳通用するわけがありません。
バイオの場合はホラーといいながらも、実質謎解きがゲームそのものみたいなところがあるので、きっと今回の議論には不向きだと思います。謎を解くためにウロウロして、怖い道を通らないといけないことが恐怖みたいな。
RPGで謎解きといえば、真っ先に思い浮かぶのがテイルズシリーズです。
もう面倒くさいことこの上ない。二度とやりたくない、そんな印象を与えてきます。ダンジョンに入る=ここはどんな謎解きがあるんだ・・・って感覚です。むしろ謎解きがないダンジョンなんて一つもないんじゃないの?っていっても過言ではないのがテイルズ。下手したらそこらへんの森とか山岳地帯でも余裕で謎解きがあったりします。テイルズで一番やっかいなのは、戦闘がかなりドンパチしてるせいで、戦闘終了時に謎解きをどこまでやってたのか忘れるんです。最悪の場合、右と左どっちに進もうとしてたのか忘れるなんてこともあります。もう実質すべてのダンジョンが迷宮です。
とまあ、そんなテイルズをやってきたので、私のこれまでに作ったRPGにはもれなくテイルズじみた何の意味もない謎解きがあったんだと思います。WAも聖剣も、あのドラクエでさえ意味のない謎解きって結構あったと思うんですよね。
じゃあ謎解きって何なのかって話ですが、単純に考えれば開発者による「尺稼ぎ」でしょう。
何の苦労もせず辿り着いたダンジョンは、PLは軽く見てしまいます。
ダンジョンの重さといいますか。これは達成感や満足感に近いですがちょっと違う。
めんどくさいものをやらされても達成感なんてないし、満足どころか不満が募ります。
じゃあなぜ「尺稼ぎ」をする必要があるのか?
PLは謎解きをすることでダンジョンにより長く籠もるわけです。戦闘の数もそう。長く多く戦闘すれば、それだけダンジョンに長く滞在することになります。これによって何が生まれるかと言えば、外に出た時の解放感があるんですよね。いわば、ダンジョン探索中は水中で息を止めている状態で、ボス倒して外に出たときに初めて息継ぎできる。これによって得られるのは解放感であったり、安心感だったりすると思います。
やっぱり平和な町は平和なんだな!って思える瞬間です。
私自身がそんな感覚なので、謎解き自体に意味を持たせようって考えに至らなかったのかなあって思います。でも意味がないよりはあったほうがいいですよね。
忍屋には意味のある謎解きとまったく意味のない謎解きが混在しています。
次にゲーム作る際には、このへんもちゃんと考えないといけませんね。