どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

コンテクスト

RTで回ってきた中に、久々に面白い記事に出会ったのでご紹介。

『コンテクスト』という言葉を聞いたことがあるだろうか。

たぶん一般的にはあまり知られてない単語のような気がする。

かくいう自分もこの言葉を最初に知ったのは

数年前、ゲーム関連の記事で見た『ハイコンテクスト』という

言葉だったような記憶があるが詳しくは覚えていない。

覚えているのは、その意味をググってみたら

さっぱり理解できなかったということだけ。

ちなみにWikipediaにはこう書かれてある。

コンテクスト(Context)あるいはコンテキストとは、文脈や背景となる分野によってさまざまな用例がある言葉であるが、一般的に「文脈」と訳されることが多い。文脈により「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」などとも訳される。

うむ、相変わらずさっぱりわからない。

そしてこの言葉には

『ハイコンテクスト』と『ローコンテクスト』の二種類がある。

これまたググってみると、数年前と変わらずこんなのが出てくる。

長いので割愛するが、書いてあることはなんとなくわかるけど

それを文章の中で理解しようとしたとき

どういう解釈のもとに読んでいいかがわからなかった。

そこで、一番上に紹介した記事になるわけだが

これを読んでやっと理解できた気がした。

早い話が『わかりやすさ、わかりにくさ』のことだと思う。

言い換えれば共通認識の度合いといった具合か。

ハイコンテクストはわかりにくい表現。

ローコンテクストはわかりやすい表現。

俺みたいなチンパン勢にはこれでいいと思う。

詳しくは上の記事に全部書いてあるのでそちらを読んでもらいたいが

映像と台本、双方のコンテクストの組み合わせによって波が生まれて

その波と数によって名作がうまれるうんぬんかんぬんが書かれている。

上でも例題に上がってるけど、マトリックス

映像がローコンテクストで台本がハイコンテクスト。

シナリオは複雑になりすぎてさっぱりわからないけど

映像がわかりやすいからウェーイって言いながら見れるとか

そういうことらしい。

これが映像と台本のどちらもハイコンテクストにしてしまうと

ただ難しいだけになって???となるわけだ。

ゼノギアスのDISC2なんかまさにそれで

画面も動かないわ、テキストはわけがわからんわでやばい。

コンテクストは共通認識という意味で捉えれば作品に繋げられるらしい。

アナと雪の女王は女性あるある。

妖怪ウォッチは子どもあるある。

村上春樹は大人あるあるらしい。

言われてみればなるほどと納得させられるものばかり。

アナ雪はおもしろくなかったのは俺が男性だからなのか。

多分関係ないけど。

チンパン勢筆頭の俺が思うに

やっぱり作品って共感させてなんぼなのだろう。

共感部分は何も文化、ひいては人類に共通する部分でなくても構わない。

むしろ人に共通する部分をテーマにするのは簡単だが

それを共感させる方法は根本にあるものほど難しいことだと思う。

前にも記事に書いたことがあるが、作者の好きって気持ちを

そのまま作品にぶつけられていれば、少なからず共感してくれる人はいる。

これも一種のコンテクストだろう。

どうすればコンテクストを得られるのかと難しく考えるのではなく

自分の好きを作品につぎ込む。これに限る。

これがついつい多方面のユーザを意識してしまうと

みるみるうちに当たり障りないものが蔓延して

さながら伸びきったお好み焼きの生地みたいになってしまう。

こうなると誰も共感してくれない。

なぜなら、自分でさえも共感できない、薄っぺらいものになっているから。

そう考えると、当たり障りなく薄く広げた忍屋に明日はない気がするが

ここで諦めるわけにもいかないので、さっさと終わらせたい。

長い年月かけると、ほんとロクなことがないね。