どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

才能の芽

天気:曇

この日もこの日で、二度寝してカレー食べて仕事場でちょろっと
社員旅行の動画編集して、夜担々麺食べてTRPGやったら
一日が終わったので、前回のゲームの話の続きでも。

ドワンゴの川上氏が非常に興味深いことを言われている。
以下、川上氏の台詞を続けて掲載。

PC業界の始まりとかもそうなんだけど,新しい業界の始まりってさ,いろんなとこから人が来るじゃないですか。そういう人達ってバイタリティがあって, 才能ある人達が多いんだけど,生まれながらにその業界にいるっていう人達が増えてくると,その業界の活力というか,レベルが下がるってイメージがあるんだ よね。

新しい業界の始めの頃って,そういうヒエラルキーもないじゃないですか。だから実際,20代の頃から社長をやったりしている人が,20代からずっとその業界の中で重要な仕事をやっているから,20代の役職者/経営者だって現れやすい。一方で,成熟した業界だと,若い優秀な才能が現れても,そういう仕事をさ せてもらえないから,結果も残せない。

ドワンゴでも,途中から新卒を採りはじめたんだけど,1年目と2年目の新人は,凄くレベルが高かったんだよね。でも,3年目以降からはずば抜けた人が現れ にくくなった。例えば,入社した最初の年から大活躍するような人がいなくなった。これ,ジブリの鈴木プロデューサに話したら,ジブリも同じだっていうんで すよ。

これはたまたま優秀な人がいなかったからというわけではないようで・・・。

人の問題ではなく,あくまで環境の問題って話なんだけどね。つまり,新人から活躍するためには,すぐ上にいる先輩が邪魔ってことなのよ。むしろ素材としての人材の質ということであれば,今の新卒のほうが優秀なはずですよ。

自分のすぐ上に人がいると,それだけで“諦めちゃう”とか“頼ってしまう”とか,きっとそういう話なんだろうね。で,そういう風になってしまうと,狭い視野でしか仕事をしなくなっちゃうし,大胆な挑戦もできなくなる。


ただただ共感するばかりであるが、これがゲームにも通ずるものがあるらしい。
今の“凄いゲーマー”は、そのゲームに特化しすぎているという話だ。

もっと不親切なゲームで,野生の環境で鍛えられたゲーマーなら,やっぱり能力が高いと思うんです。初期の「Ultima Online」じゃないですけど。今のゲームは,ちょっと親切すぎて。そのうえさらに攻略Wikiみたいな情報過多の状況だと,人は育たないですよね。

この情報過多というのが味噌である気がする。
あまりに近くに情報というかヒントというか答えがあると、確かに頼ってしまうか
あまりに情報が多すぎて、最初の一歩で足を止めてしまうケースも多いのではないか。

なんだか俺が生放送でやってる勉強会に対する違和感を後押しされるような話なのだが、自分で試行錯誤するゲームが楽しいと感じるのと同じように、わからないソフトに対してあれこれ自分で試行錯誤してその使い方を開拓していった人と、はじめからあれこれ教えられた人とでは、圧倒的に応用力に差が出てしまうのは明らかなのだ。なんとも複雑な気分である・・・。

---
習慣の記録
自炊×(汁なし担々麺)
筋トレ×
---
全滅回数
38回