どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

お見舞い

先日、嫁側の祖父が入院しました。医者によれば余命があと数カ月らしく、今回私たちも見舞いに行くことに。

 

もう何年前になるか覚えてませんが、私の祖父が老人ホームに入ってた時も、親を連れて何度もお見舞いに行ってたんです。最初のうちは孫(私たち)が来たことに気づいてくれてたんですが、次第に身体もちいさくなって、記憶もあいまいになり、最後の方は完全に私たちのことを忘れてしまっていたのを今でも覚えています。こうして人の中の私は消えていくんだなって痛感したというか、なんとも言えない寂しさを覚えたものです。

 

そしてなんというか、よほどのおじいちゃん子とかでない限り、結構気まずかったりすると思うんですよ。いろんなお世話は親がやってくれてたし、孫の自分たちは簡単な挨拶程度で特に話すこともないし、あのお見舞い中に流れる時間っていうのがものすごくゆっくりで、すごく独特で。何していいかわからず、ずっとソワソワしてた記憶があります。

 

で、今回。

 

一度そういったことを経験していたからか、肉親じゃないからなのかわかりませんけど、かなり冷静でいられる自分に気づきました。反対に嫁やその兄弟なんかは、あのときの私のように何していいかわからない感じで、ソワソワしてましたね。人の死であったり、死に向かっている状況に居合わせることは、人生でそう多くあるものではありませんけど、これも経験しているといないとでは気の持ちようが違うんだなって気づけた休日でした。