Twitterで「#好きなゲームをつまらなさそうに紹介する」といったタグが流行ってまして。
私にとって一番好きなゲームは後にも先にも「レジェンドオブドラグーン」なんですけど、なんでこんなにも好きなのかはよくわかってません。
「ドラクエシリーズ」は私の中でゲームという括りというより人生に近いのでノーカンとして、もしかしたら好きなゲームって二種類に分けられるのかなって思いました。
ひとつは「純粋に完成度の高いゲーム」
もうひとつは「馬鹿っぽさを残した愛すべきゲーム」
どちらも好きなんですけど、愛着が湧くのは後者だし、今でも周回できるのは後者だなあって思います。
たとえば前者の完成度の高いゲーム。
「大神」「ワンダと巨像」「ラストオブアス」etc.
これらは一度は壮大に感動したものですが、もう一回やろうといった気持ちにはなりません。何度もやる人もいますけど、私には一度きりの感動で残しておきたいんですよね。
一方、後者のゲーム。
「天誅」「レジェンドオブドラグーン」
共通して馬鹿っぽさを兼ね揃えた名作です。真偽の程はわかりませんが、狙った馬鹿っぽさではなく、真面目につくった結果の馬鹿っぽさなんですよね。そのせいか、何度でもやりたくなる。例えとして適切かはわかりませんが、MGSなんかは緻密に計算された馬鹿っぽさだと思うんですよ。あれはあれでスゴいし楽しいんでいいんですけどね。
何度も見たくなる映画と、一度きりの感動でお腹いっぱいの映画と似たものを感じます。
馬鹿っぽさっていうのは諸刃の剣です。一歩間違えればローグギャラクシーになります。何なんですかね、このあたりのさじ加減。そのゲームのセンスを受け入れられるかどうかなんですかね。許容できる範囲といいますか。
そんな、自分の価値観とシンクロ率が高いゲームほど、何度も遊びたくなる、自分だけの愛すべき一本になりえるんじゃないかって思えます。そういった意味では忍屋は前者のほうなんですよね。一度きりでおしまいなゲーム。前作のZetimaは今でもたまにやりたくなるので、自分の好きを詰め込んだ後者寄りのゲームなのかもなって思います。
どっちが良い悪いって話ではないですが、自分の作品が、誰かにとっての特別になれる作品であってくれると、嬉しいですね。