どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

求めているのは真実よりロマン

ウィルスってどこからくるか知ってますか?

 

結論から言えば、専門家でもわからないっていうのが答えのようです。

 

その昔、アンビリバボーかなにかの番組で「シードマスター」なんて話をしてたことがあって、当時小中学生だった私はとてもワクワクしたものですが、のちにあれはデマだった、みたいな話をされて悲しかったのを覚えています。

 

シードマスターについて簡単にいうと、どこぞの遠い宇宙にシードマスターなる者がいて、そいつが地球に向けてウィルスを送り込んでいるのではというSFチックな考えを持った学者がいたんです。その証拠に、彗星の尾っぽの部分にウィルスを引き連れてたとか、地球に落下した隕石にウィルスが付着していただとか、上空の大気中にはウィルスの死骸がゴロゴロいるとか、そもそもウィルスの中にはどうみても人工的に作ったとしか思えない見たものもの(T2ファージ)がいるとか、そんなものが根拠だったと記憶しています。

 

もう二十年近く前のことだと思いますが、何も調べずここまでのことを記憶している程度には、当時の私には衝撃だったのです。だからこそデマって聞いたときには悲しかったんですよね。だってカッコいいじゃないですか、設定が。そこそこ説得力もあって、ファンタジーの世界観を作るくらいには申し分ない根拠だと思います。

 

今後、ウィルスがどこからくるのか?についての答えが見つかったとして、その答えがものすごいしょっぱいものだった場合、とてもがっかりしそうです。シードマスターのほうがカッコよくね?って思う自信があります。実際はすごい答えが待ってそうなので心配はしてませんけど問題はそこではなくて、私が求めているものは真実よりロマンだって話です。

 

ファンタジーを作る人でも多少なりとも真実を調べて、説得力を得ようとします。

でも専門家からすればにわか知識もいいところなわけですよね。

なんなら専門家の知識すらあってんだかどうか怪しいものです。

 

原子、素粒子量子力学、むずかしい話を用いれば用いるほどボロがでるなら、そこに真実はいるのか?って思います。調べるのは勝手ですし、私も調べるのは好きなので否定的ではないですけど、根本にあるのは、面白そうかどうかなんですよね。

 

面白い世界観を作るためにも、ある程度の知識を持つことは大事だと思います。しかし厄介なもので、真実を知れば知るほど、知らないときに抱いてたロマンって消えていくんですよね。このバランスが非常に厄介なので、無知な内に思いついたロマンは、大事にしていきたいものです。知識はあとから付けることができますけど、無知から生まれたロマンはあとから生み出すことは難しいですからね。