どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

先が読める話

宇宙よりも遠い場所を「よりもい」と略してる人をそうそう見かけないナナブルクですこんにちは。

 

なんでこんなに浸透してないんでしょうね。みんな律儀に宇宙より遠い場所って言ってる印象があります。略してるのは公式周りだけというか。かくいう私も「よりもい」って見たとき「はがない」かな?って思いましたけど。

 

そんなことはどうでもよくて、面白いです、宇宙よりも遠い場所

 

1,2話までは作画の綺麗なふつうのアニメだったんですけど、3話あたりから1,2話で下準備してきたキャラの個性が開花して、こういう方向性のアニメなんだなっていうのがつかめた感じです。

 

白井結月ちゃんがとてもいいキャラしてるんですよ。最新の5話も面白かったんですが、これがつまんないアニメだと5話で相当グダってたはずです。でも彼女のおかげでずっと面白いままなんですよね。すごい。

 

以下ネタバレありの感想なので注意。

 

5話をざっくり話せば、声が雪村あおいちゃんのひなたちゃんがパスポートを無くしちゃって、友達といざこざあるって話なんだけど、この話のつくりがほんとうまいんですよ。

 

今回の話でのキーワードは「隠し事」だと思ったんですが、これがよくあるつまんない話だと、この隠し事をずるずる引きずるんですよね。これの何が良くないかって、視聴者には全部わかっちゃってること。あ~はいはい、隠しちゃうのね。で、いつかバレるときまでずっと悶々とした描写続けるんでしょって思わせちゃうこと。これがよくない。たとえそうならなくても、そう思わせちゃった時点で負けだと思うんですよ。先が読めた話がつまんないっていいますけど、正確には先を読ませてしまったことがまずいんですよね。合ってるかどうかは関係ない。読ませてしまった時点で没入感から脱してるわけです。

 

で、この5話にも悶々シーンはあるんですが、それは人物の成長を描くのに必要な最低限にとどめてて、めんどくさくなりそうなシーンは全て白井結月ちゃんが「隠し事してますよね?」と、キャラ付けも兼ねた鋭い眼光で問い詰めてその場で白状させてるんです。なのでグダグダならない。いやあ、素晴らしい。めんどくさくなりそう・・・って思わせてからのこの切り返しはとても清々しいです。このテンポのよさで、ちゃんと成長と友情を描けてるのが最高です。

 

そういえばこのアニメのEDも私の大好きなヒゲさんなんですが、初見だと気づきませんでした。毎回気づくんですけどね。ヒゲさんの曲調にも何種類かあって、アニメに楽曲提供してるのはだいたいAパターンばかりだったんですよ。ヒゲさん特有のアップテンポのビートというか。で、ヒゲさんは哀愁漂う曲調とかもすごく独特の世界観もってて好きなんですが、今回のED曲はそっち系なんですよね。いやあ、いい曲だなあ。