どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

聞き上手話し上手

年齢と立場に応じて、人との接し方って変わるものだ。

それは何も社会に出てからに限った話ではない。

これは俺が生放送をバリバリやってた時代の話だ。

お絵かき配信をやっていると、多くの人が訪れる。

中学生~ベテラン社会人まで幅広い。

40歳くらいの社会人がいたとしよう。

年上だから当然、それなりの対応をとるだろうけど

この40歳という設定に、プロのイラストレーターであるとか

プロのゲームクリエイターといった肩書を付与すると

途端に対応が変わってくる。

ここだけ読むと、そりゃ憧れの対象なんだから

当然でしょって思うかもしれないけど本質はそこではない。

ここで少し視点を変えて

中学生からみた当時の俺を客観視してみる。

どうみえるだろうか?

まだまだ未熟な少年たちからすれば、自分にとっての

『年上+憧れの存在』になっているかもしれない。

すると、少年たちの対応はどうなるかといえば

憧れへの『緊張』と不慣れな『気遣い』などが相まって

特有なしゃべり内容になってしまうことがある。

自分のことを知ってもらいたいという気持ちが先走りながら

でも相手のことも気遣わないとと焦る気持ちだ。

それは自分より上と認めてしまう存在がいる限り

誰にでも訪れるはずだ。

毎週土曜日にやってるTRPG仲間が初めて集まった時もそれだった。

みんな年上で、作り手としても上の存在。

そんな中で、自分だけが空回りしてるのがわかっていながら

必至に自分の居場所を探しているような、そんな状況。

TRPGのレベル上げ終わりに、ここぞとばかりに

えぬさんと長時間チャットをしていたんだけど

話してる時っていうのは周りが客観視できていないもので

前述した空回りしてる中学生状態だったなと後悔するのである。

自分語り、例え自分のことでなくても

自分の持ってる知識の披露会であったり、そういったものほど

鬱陶しい物はないだろうに、そんなこともわからず話してしまうのは

紛れも無い上の存在と話している証拠なんだろうなと思う。

そんな中でも聞き手に回って、ちゃんと返事もしてくれる相手の

大人の対応力というものに後から気づいてまた落ち込むのだ。

冷静に判断できない語り手は、ただただ調子に乗ってしまう

だけだというのに、なんともたちの悪いことだ。

こう考えてると一番話してて楽しいのは、お互いを認め合って

気兼ねなく話し合える仲なんだろうとも思うけど

それはそれで自分を主張したがる傾向が強くなり

一概にそうとも言えなさそうである。

いつだって誰とだって

聞き上手であり、話し上手でいられるようになりたいものだね。