嫁さんが3日間いない日々を送って気づいたことがある。
結婚とはいったいどういう状況なのか。
結婚して、幸せになろうなんて世間ではよく言われるが
そんな戯れ言を信じたことはない。
結婚すると、辛さが半減して幸せが倍になるなんて
そんな謎ゲームバランスもあるはずもない。
じゃあなぜ結婚というシステムが存在しているのかを
どことなく理解したので、Twitterでも書いたけど今一度書いてみる。
結婚をドラクエ6の転職システムで例えると
『下級職が別の下級職に転職するようなもの』
と置き換えられることに気づいた。
ドラクエ3の転職は、転職するごとにレベルが0に戻るという仕様だが
ドラクエ6の場合は、転職してもレベルが変わらない。
ただし職としての熟練度は0なので、一から頑張らないといけない。
結婚した場合、生活が圧倒的に楽になるとかはない。
むしろ息苦しさを覚えるまである。
その観点から、結婚は上級職にジョブチェンジしたとは考えにくい。
上級職は得てして下級職よりステータスの上がりもよく
覚える技も強く、大体が楽になっているからだ。
俺の一人暮らしが『武闘家』だったとしよう。
やりたいことを好きなだけできるフットワークの軽さがウリだが
自炊はしないのでHP回復には金がかかる。
ここで結婚することで『武闘家』から『僧侶』になったとする。
フットワークはなくなったが、お金をさほどかけず回復ができる。
やろうと思えばバギ系で戦えないこともないが近接は苦手。
こんな具合である。
そしてそれは、嫁さん側にも言えること。
その状況が、いったい楽になっているのか辛くなっているのか
判別が非常に難しい狭間の世界で生きていくのが
結婚というシステムだ。
7年間、ずっと一人の夜を過ごしてきたのに
同棲して半年の今、3日目にして少しばかし物寂しい感じがあった。
人間は慣れていく生き物だ。
子どもが小学校から中学校の生活に慣れていくように
ありのままを受け入れて、新しい人生を生きていく。
つまりはそういうことなんだろう。
だから、結婚したからといって
楽になった面を探すほうがどうかしてる。
世の中は得てして、楽しいことはあまり気にかけず
辛い方にばかり目が行きがちなバランスになっているので
結婚後の面倒事ばかりが目につくのだ。
これがきっと真理だろう。
なんだか今なら、悟りの書を貰えそうな勢いである。