どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

胃カメラ初体験

約1年半ぶりに人間ドックへ行ってきました。

仕事を辞めてからというもの、私が胃カメラは鎮静剤ありじゃないと嫌じゃ嫌じゃ!やりとうない!」って駄々をこねてたんですが、嫁が鎮静剤を使ってくれる病院を探して予約してくれたので、そこへ行ってきたわけです。

前回やった人間ドックのときは「バリウム」でしたが、今回は人生初胃カメラということで結構緊張してました。

胃カメラとは別に、今回新たにあった検査項目は「呼吸機能検査」というもの。

謎のパイプを口にくえて思い切り吸って思い切り吐くという検査です。この勢いよく吐くところが一番大事なので頑張ってねって言われました。

前回もやった「エコー検査」が今回ちょっとおもしろくて、先生がすごく不思議なことを言うんですよ。

先生「はい、息をすって~・・・」
先生「そこでとめて~ます」

私(とめて・・・ます?)

先生「ゆっくりはいて~また大きくすって~・・・」
先生「とめて~~~ます」

この謎の言葉が延々と繰り返されるわけです。

たしかに止めてはいるが、止めているのは私であって、あなたではないよ?っていう。途中何度か冷静になってしまって、笑いを堪えるのが大変でした。

あと受付でオプションとしてピロリ菌の検査もやったんですが、これはただの血液検査なので、通常運転ですね。

ただこの血液検査がちょっといつとも違って、通常は血液検査の場所へ案内されてそこで採血するんですけど、今回は胃カメラの前段階として、寝転がった状態で血を抜かれました。それが採血とピロリ菌検査だったみたいです。わかりにく!

さて、ここからが本題なんですが、胃カメラのレビューです。

事前に予習として、嫁から鎮静剤ありの胃カメラはどんなふうなのか聞いていて、シミュレーションはバッチリだったんですよ。

嫁曰く、流れはこうです。

「なんか最初に飲んで、そのあと喉の麻酔をして、鎮静剤を注射されると一瞬で気を失って、気づいたら全てが終わっている」と。

「ただ、人によっては麻酔が効きにくい人もいるらしくて、途中で目が覚めて混乱して暴れだす人がいるらしいよ、フフ」って脅しもしてきたんです。

なので、どんな状態になっても慌てないようにしようと心構えをしていったんですが・・・これがそのどちらでもないパターンがくるとは、思いもよらなかったです・・・。

今にして思えば、最初からなんか説明がおかしかったんですよね。

事前に先生が「肩の力を抜いてらく~にしていたら、すんなり入っていきますからね~」とか言ってたんですよ。

それを聞いたときに(・・・は?気を失う予定なのに、そもそも肩に力が入ることなんかあるわけないが・・・?)って思ってたんですよ。

でもまあ誰にでもそういう説明はするものなのかなあってスルーして、胃を綺麗にするための水を飲んで、喉に麻酔のスプレーを吹きかけてしばらく上を向いたまま飲み込まずに放置して、その後それを飲み込むところまではよかったんですが・・・そのあとでベッドに横になり、採血をされ、その流れで「これから眠くなる薬を入れていきますね~~検査自体は5分で終わりますよ~肩の力を抜いて~らく~にしてくださいね~胃に空気をおくるのでゲップしたくなるかもしれませんが我慢してくださいね~~・・・」っていうんですよ。

(ん・・・!?だから気を失うんじゃないの???どういうことなの???)って、もはや始まる前から混乱状態ですよ。

そして眠くなるという薬が入ってきました・・・

(くるか・・・!?)

(気失うか!?)

(すぐ気を失うって話だったよな?!)

(まだか!?まだなのか?!)

そのまま部屋の電気がパチンと消えました。

・・・が!!!

私の意識は全然はっきりしてるんですね。

(おい!!話と違うぞ!!!)って思いながら、そんな私の思いとは裏腹に胃カメラは私の中へ入ってくるのでした。

 

BAD END

 

途中、4、5回は嗚咽というか、うえってなったんですが、我慢するしかなくて、そのまま検査は終わったわけですが、その後隣の部屋へ移されて、そこで1時間くらい待っててくださいね~って言われたんですが、隣に寝てるおっさんがクソでかいいびきで寝てたんで、こっちはただただ不快な時間を過ごしてました。

あ?

なんだこれ?

軽くキレ気味だったんですが、その後しばらくして冷静に分析してみたんですよ。

・・・たしかに、鎮静剤を打たれたとき、ちょーーーっとだけ意識はふわっとはしてましたが、全然身体動かせるし周りの様子もわかるしで、一体何のための鎮静剤なのかわっかんね~!1700円返せよ!!って気持ちだったんですが、ちょっとこれは先生に聞いてみるしか無いと思って、最後の診察のときに洗いざらい聞いてみたんですね。

すると、たしかに他の病院では、意識がなくなるような鎮静剤をうつところもあるし、そもそも薬が違う場合もあるし、入れる量を増やすところもあります。ただ、本当にいい鎮静剤というのは、名前を呼ばれたら返事ができる程度のものなので、当院ではそれを行っているんですと。

あと、先生いわく、私が嗚咽だと思ってたは、全てゲップだったみたいです。ブルクさんは上手にできていたと思いますよと言われました。これは他でもよく聞く文言なので、医者は大抵の場合上手にできたって褒めてるんじゃないかと思うんですが、とりあえずあれはゲップだったみたいです。

あと「鎮静剤をしない場合、今回のゲップ具合とくらべてなんか違いあるんですか?」って聞いたら「たぶんそんなに変わんない」って言われたので「じゃあ余計に1700円返せよ!」って気持ちになりました。

前向きに捉えるなら、意図せず「意識を失わない胃カメラを経験してしまった」ということになるんですが、今後の人間ドックもそれをやるのか、それともなしでやるのか、はたまた意識失うパターンの鎮静剤でやってみるのか、来年以降の私はどうするんでしょうね。

ひとつ思ったのは、今回は口からの胃カメラだったわけですが「別に耐えられないほどではなかった」ということでしょうか。

ただそれが、あのしょっぱい鎮静剤の効果だったのかどうかは、鎮静剤なし版でやってみないと判別つかないので、それはそれで試したくはないけど、今回みたいに鎮静剤の恩恵をほとんど感じられないなら、やっても意味ないんじゃないかとも思えてしまって、諸々と疑問の残る胃カメラ体験になりました。

ちなみに検査結果は、ピロリ菌もいないとても綺麗な胃で、特に以上はなかったようです。

現場からは以上です。