どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

メタモルフォーゼの縁側

アマプラで「メタモルフォーゼの縁側」を見てきました。

いやあ・・・近年稀に見る良い作品を観たなあという気持ちになりました。

映画の導入から完璧だったんですけど、そこから何度「これどういう結末にするんだ?」とか「この先どういう展開になるんだ?」っていうのを考えたかわからないんですが、ことごとく予想は外れてました。

予想が外れたからと言って奇天烈な内容だったのかといえば決してそうではなく、なんの嫌味もなく、むしろ自然体でありながらちゃんと予想を裏切り続けてくれて、ひとつひとつの展開描写が凄まじく丁寧だったなあという印象です。

後半、これはちゃんと感情を出すべき作品だなって思えて、普通に泣いちゃってました。そして終始気になっていた物語の終わり方も、いざそのときを迎えると、なんともいえない心地よさがありました。有り体な展開に一切頼ることのない、故に全くくどくない描き方で、私がよく言う「教科書的だという褒め方」とは全く違うアプローチの作品だったと思います。

唯一、一箇所だけ気になるところはあったけど、いやあ、ほんとよかったです。