どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

地獄楽所感

集英社は気が気じゃないですよね

地獄楽を10巻まで読んでたんですが、面白いですね。なんか背景をしっかり調べて、ちゃんと当時あったであろう色んな設定を盛り込んでてまとめてあるところに好感が持てます。えらい!って感じ。こういうフィクションって、ついファンタジーに頼りがちなんですけどね、そこがちゃんとしてる。あとは敵側の背景も新鮮でいいですね。独自の設定と、それを裏付ける世界観の構築がとてもうまい。

ただ悲しいかな、敵の回想シーンみたいなのを見せられると、こういう展開はいつから流行り始めたんだろうなあって気がしてきます。いやあ、仕方ないんですけどね。見せ方としては及第点どころかうまいはずなんですけど、他が上手なだけに、そんなところすら気になってしまう。ここまでくると、悪はただの悪として描ききったほうが、一周して新鮮かももしれませんが、当然そこらへんも考慮のうえでのことでしょう。

あとは鬼滅といい、この超展開でいきなりラスダンに突入してバッタバッタ倒れていく感じが今のはやりなんでしょうか。見てる分にはサクサク進んでいいんですけど、集英社は気が気じゃないですよねたぶん。ワンピースでいえばアーロン編でもうラスボスって感じのまとまり具合ですよ。どっちがいい悪いではないと思うんですけどね。