プロゲーマーのウメさんが散歩配信をするようになって、その時にしていたお話です。そのときにリスナーから興味深い質問がありまして。
先日行われた、フランス発の格闘ゲームトーナメント「Red Bull Kumite」で、ウメさんがやたら険しい表情のまま闘ってたんですが、それはなぜか?というものでした。
ウメさんは「話すと長くなる」と前置きした上で、先日NHKのBSで行われた番組の裏話をはじめました。
eスポーツのプロゲーマーたちはこんなにすごい!という絵が取りたい番組は、選手をとある施設へと案内して、反射神経とかを測定したらしいです。
ただ、ウメさんの判定はすごく普通で、特筆すべきところはなかったみたいなんですね。本人もアクションゲームは苦手だし、器用な方ではないし視野も狭いって自覚してるようで。ところが別の施設で、集中力を測定したときに、そこのスタッフの人がやたらと驚いてたらしいんです。試合中に接戦になると心拍数って普通変動するんですが、ウメさんはほとんど変化しなかった。この集中力の高さが強さの秘訣だったというわけです。
そこから本人が自己分析を進めた結果、集中力の高さが長所だとすれば、短所はその持続時間がないことらしいです。10先ならもつけどトーナメントとなると長い間拘束されるので後半になると途切れるんだそうです。
心拍数の値と集中力の具合に密接な関係があるということで、腕時計して測定してみると、以下のようなパラメータが見えてきました。
・座っている時:60
・歩いている時:100
・野試合で闘っている時:100
・相手が格下だとわかった時:70
・相手が格上だとわかった時:110
・ゾーンに入っている時:120
ウメさんの話をまとめてみると、こんな感じらしいです。
大会の試合中に「なぜだか普段できない動きができるってわかるときがある」と表現していましたが、たぶんそれってゾーン的なものなんだろうなって思うので、勝手にそう記載しています。相手の強さによって心拍数が変わるらしいですが、これは気持ちをどう変えても変わらないんだそうです。
つまり、ウメさんがキレッキレの動きをしているときは120で、集中力が切れると70とかになるそうなんですね。それで「Red Bull Kumite」の最中に自身の心拍数をみて、これじゃ駄目だって無理矢理にでもなんとかしようとしてた絵面が、険しい表情に現れていたんじゃないかって話でした。
ちなみに「Red Bull Kumite」のときは、初戦のボンちゃんと次の対戦のネモさんの戦いまでは心拍数が120だったんですが、そのあとのSmag戦では集中力がきれて、普段勝ててないのに70、更に次の藤村戦では反対に上がりすぎて140?とかそんなだったらしいです。
いやあ、面白いですね、なんかスカウターみたいで。
これって他の人にも関係あるんですかね。値は人それぞれでしょうけど、特定の値で集中力が増すとか。もしそういうのがあるなら、ほどよく高めてから作業に取り掛かれば、意図的にモチベを高めることができたりするんじゃないかって思ったんですが、どうなんでしょうね。
ともあれ、そういう自己分析を経て、まだまだ色々と変化をし続けているウメさんのカプコンカップが楽しみです。ちなみに今年のカプコンカップは12/15-16ですよ。