この日は、珍しいレベルの大雨だった。
事前に買っておいたレインコートとシューズカバーの効果は絶大で
特に何の問題もなく会社に到着できた。
これまで安物のレインコートしか着たことなかったので
しっかりとしたコートに身を包んで雨に打たれながら信号を待つのは
すごく不思議な気分だった。
河川敷の雨とぬれた草の匂いが、小学生時代を思い出す。
すぎやんは、音楽は心のタイムマシンだと言ったが
匂いも立派な心のタイムマシンだよなと私はよく思う。
毎年、季節の変わり目の匂いを感じる度に昔を思い出す。
春の晴れ渡る匂い、夏の草いきれ、秋の紅葉と落ち葉の匂い、冬の灰色の匂い。
ベランダにでて、風に乗って香るそれらはみんなだいすきな匂いだ。
嬉しかったとか悲しかったとか、特別な記憶があるわけではないのに
匂いを感じることで昔、ただ道を歩いていただけの情景をよく思い出す。
なんでだろうね。
さて、話が逸れたけど、これで雨の日の通勤もチャリ安定だったわけだが
メガネ勢の私としては、願わくばメガネワイパーを実装したいところだ。