どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

妥協裁判

ゲームを完成させるには「妥協」というアイテムが不可欠です。

どのくらい必要かと言えば、ヴァルキリープロファイルでドラゴンゾンビを倒すのにホーリィクリスタルを使うくらい必要。あっても超絶楽に倒せるわけでもないけど、無いとわりと真面目に倒せないようなそんなバランス。

しかし最近、妥協を重ねがけしまくって完成させた忍屋の随所に、ほころびが見えるんですよね。なんたって、作ってる当時は妥協するか否かの脳内裁判はガバガバなんです。

「え?追加モーション?そんなめんどくさいもん最悪なくてもなんとかなるっしょ!無罪!」

というノリで妥協した箇所が目につくようになってきたというか。作り終えて数ヶ月が経ち「いやいや、まったくなんとかなってないよ?」っていう状況です。もう脳が勝手に「いや、そこはそういうもんだから!」っていう根拠のない言い訳を自分にしてるんですよね。往生際が悪いったらない。

時間が経つことで、自然とその違和感に気づける(認められる)こともあれば、映画などから学んで「あ~忍屋のあそこは、こういう演出を入れることで違和感がなくなるのか~」とヒントを得ることもある。それほど、過去の自分が一度無罪判決を下してしまった妥協点を再告発するのは難しいことだと思います。

違和感はあるけど、どうすればそれが消えるのかわからない状況ってあると思うんですよね。わからないから結果放置してしまう。そういう意味でもインプットを増やすことは大事です。

そんなわけで、作り終えた今でもちょいちょいシナリオの手直ししたり、追加シーンを作ったりしてます。プログラムを待つまでの間だけね。