その昔、1話を見て切ったアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」もとい「ダンまち」を一気に最新まで見てきました。
いやあ、この作品を見ないまま作品作りを続けなくてよかった。ここで見れてよかったです。なかなかここまでの作品に出会うことってないんですけど、伊達にシーズン5も続いてるだけありますね……。
私が終始思ったのは、とにかく「設定の出し方」がうまい。あまりに設定を自然に出して、こちらがわにすごく自然にその世界の当たり前を植え付けたうえで、それをまた別の機会に出してくるから、見てる方への説得力の与え方が抜群にうまいなと感じた作品でした。
それが1つや2つじゃなくて、終始それをやってのけてるので、作者はその世界設定というのを自分の中で昇華させてて、すごく自然にお出し出来てるんじゃないかと思いました。
1例をあげるなら「蘇生」という設定。
この手の命が重い作品において「生き返る」という設定はご法度というか、生き返る要素があるなら命が途端に軽くなるわけですが、それを賢者フェルズという前例があって、それを自身で半分成功させたような状態、いわばザオラル的な状態があったんだよっていうのを視聴者に植え付けたうえでの、最後であれですよ。思わず、なるほど!!ってなっちゃいましたよね。蘇生なんて本来は非難轟々の展開なのに、それを逆手に取ってあそこまで昇華させたのはさすがの一言でした。
いやあ、すごい作品に出会いました。
イナナキア作る前に見る作品リストに、また1つ加わってしまいましたね。