前回のポケットの中の戦争に続いて「第08MS小隊」も見終えました。
いや~面白かったなあ。
これまでガンダムっていうだけで見てこなかった私のような人間からすると、ガンダムっていう冠のせいで損しているとすら思えてしまう本作。ひとつの物語としての完成度がとても高いなあっていう所感です。
話の根幹というか、テーマ的なものはゼノギアスのそれに近いものを感じましたが、時代的にはどちらも1998年頃なので、この頃の時代背景というか、流行りだったのかもしれません。シローとアイナがともに戦うシーンは、フェイとエリィのそれを彷彿とさせるものがありましたね。
08ならではの良さとして、台詞回しの丁寧さ、かっこよさがすごく印象的でした。なんなんでしょうね、この感じ。まるでドラクエでいう堀井節といわんばかりの独特な言い回しが、聞いていて心地よかったです。セリフを聞くためだけに巻き戻すっていうことを何度もしたほどです。
そしてセリフの完成度もさることながら、人間描写もすばらしい。特に敵側――もとい悪役側として描かれている人たちの描写がとてもよかった。ただしギニアスは除く。
ジオン側のノリスはわかりやすく良いキャラだし、ボーンは個人的にCVが賢雄さんってこともあってとても好きでした。連邦の大佐もキャラ付けとしてちゃんとしてていいですね。
後日談のラストリゾートも、蛇足的なものではなくてちゃんといい描き方をされてて、すごく綺麗な物語でした。
いやあ・・・ええやん、ガンダム。
ガンダムあんまり関係ないけど・・・。