どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

嫁のいなくなった世界

引っ越しの手伝いに、嫁がわざわざ博多までついてきてくれて、一緒に荷解きやらしてたんですが、最後、嫁を新幹線口で見送ったあと一人で部屋まで帰っている最中、なんだかめちゃくちゃ悲しい気持ちになってまして。

帰り道にちょっと迷いそうになったときも「ああ、ここはさっき嫁とあんなこと話したところだな・・・だからここを左に曲がるのか・・・」とか、地下鉄の階段登りながら「嫁のいなくなった世界ってこんな感じなんかな・・・その世界で生きていく意味ってあるんか?」とか、割と真面目にそんなことばかり考えてました。

やっぱり見知らぬ土地に、ただ一人で新生活を始めるっていうのはこんなにも負荷がでかいのかって実感しました。

あと、これがたぶんずっと独り身で、その延長なら別にこうはなってないんですよ。私が初めて一人暮らししたときなんか楽しいばかりでしたからね。

それが、一度一人じゃない生活をして、それが何年も続いて、当たり前になってしまったあとにこの現状なので、余計に来るものがあったんだと思います。

部屋に帰ってからも、いつもは何気ないLINEのやりとりもすごく尊く思えたり、帰宅したらいつも定位置に外しておいてた指輪をずっとはめたまま過ごしたり、自分の行動のいたるところに変化が見られました。

なんならあまりに無気力で、帰宅後しばらくは散らかった部屋の硬い床に座って、何をするでもなくボーッとしてましたからね。そのくらい虚無感がすごかったんです。

いやあ・・・明日から頑張れるのかしら、私。