どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

映画を見て還元されるもの

映画「鑑定士と顔のない依頼人」と「空の青さを知る人よ」を観てました。

鑑定士と顔のない依頼人」は、恋愛してこなかった鑑定士のおじいちゃんが小娘に恋をする話・・・と見せかけてからの人が誰も信じられなくなる話。バッドエンドって基本嫌いなんですけど、このくらいだったらまだいいのかな・・・まだ、ギリ希望はあるんかな・・・あるんか?

「空の青さを知る人よ」は、映画館でやたらと予告やってたあれです。これ観て気づいたんですけど、劇中でいろんな登場人物に感情移入して「あ~そうだよね・・・悩むよね、苦しいよね・・・」っていう共感があったとしても、登場人物の多くは、2時間後にはちゃんと問題解決して、晴れ晴れとして終わるんですよ。

マイ・インターンの頃から抱いてた違和感はこれだったんですね。元気の出る映画は、元気なときに見るから良いのであって、元気がないときに観ても効果は薄いんです。なんたって現実の自分は何も解決していないんだから。

なので、よくありがちな「映画を見て自分の人生に還元して・・・」みたいな体の良い文句は通用しないんだなって思いました。こっちの元気がなかったり、今の私のように抜け殻の状態だと「共感」はあっても「解決」に向かうのは難しい。映画で得た感情を自分と照らし合わせて考えて見るんだけど、考えてるうちに映画は終わってしまう。

「空の青さを知る人よ」は、かなり惜しいところまで考えてた気がします。でもまだ届かずでした。

・・・とはいったものの、たぶん今の私が重症すぎる故のことだと思います。自分でも正解がわからないからずっとモヤモヤしているんです。ただ元気がない程度だったら、普通に元気もらって終わりなんですよ。ちゃんと還元もできるはず。それを映画のせいにしちゃあいかん。今の自分が異常なだけです。映画は、いいもんですよ。