どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

ユーザーの意見と制作側の意見

土曜日、いつものDiscord部屋で、えぬさんにいっぱい祝ってもらいました。本当に、これでもかってくらいお祝いしてもらいました。なんなら私以上にめでたいと思ってくれてそうですし、そして立場が逆ならきっと私も同じくらいお祝いしてそうだなって思いました。

そんなえぬさんがブログで、ユーザーのゲームに対する意見についてあれこれ書かれてたのを見て、我が事のように心が締め付けられる思いでした。

この世には「クソリプをする人間と、心の中に秘めておける人間」の2種類がいる

よく言われるのは、ユーザーの意見は大事だからちゃんと聞きましょうだとか、どんな意見でも貴重だとか、今後の自分が成長するためだとか・・・そんな優等生じみた話はこの際どうでもいいんです。

というより、そんなものはわかりきっている、誰かに言われるまでもなく作り手として当前のことです。それを踏まえたうえでの、度を過ぎた意見だから困るんです。いわばクソリプと同じ。放置が吉。そんなことはわかっていても、しつこすぎると困ってしまう。

よく言うんですが、この世には「クソリプをしてしまう人間と、たとえ思っていても心の中に秘めておける人間」の2種類がいると思ってます。

得てして前者の意見には聞く耳を持つ気はありませんし、本当に救いようのない人種だと思ってます。そして、その人種が全人口の大半を占めているということもわかっています。つまり人間の大半は生まれながらにしてクソリプマンなんです。さらにはその人種がいないと世界がまわないこともわかってます。

でも、だからこそ、後者のような人たちとのつながりを大事にしたいですし、そういう人たちと、ちゃんと身のある生活をしていたいんです。そして、一歩間違えば自分も前者の一員になってしまうのだということもわかっているつもりです。

えぬさんの今回の記事を見てて「文句あるなら自分でつくれ」とかフリーゲームになに言ってんだ?」とか、そんな有り体な反論をいうつもりはありません。

ただ、完成してリリースした今だから言えることは、制作者側は「そんなことはわかってる」んですよ。わかったうえでそうしてるんだから、ちょっとは頭働かせてから意見を言ってくれっていうのが率直な感想です。

えぬさんの話しばかりだと申し訳ないので、自身のことに置き換えてみましょう。リリースしてまもない忍屋に対する、具体的な批判をもとにいえばこうです。

  • キーボードの操作が難しい
  • PLが弱く敵が強すぎる
  • イベントのスキップがない
  • 天誅好きだから期待したけど操作性が悪すぎる

主に多い意見はこんなところだと思いますが、前述したとおり、全部わかってるんです。わかったうえでリリースしてるんです。だから私の意見は何を聞いても「私もそう思う」なんです。全面的に同意します。

同意したうえで、あえて反論してみると──

  • DUALSHOCK 4推奨って書いてありますけど?
  • 文句言う前に頭つかってプレイヤースキルあげてもろて
  • 代わりにメッセージスキップはあるって取説に書いてますけど?
  • どの天誅が好きか知らんけど、私が目指したのは初代と弐のバランスなんで、その頃の操作性の悪さと理不尽さ知ってる?ぬるくなったフロムの天誅しかやったことないんですか?あと天誅好きならキーボードじゃなくてゲームパッドでやろうね?君はプレステのゲームをキーボードでやってたんですか?

──とまあ、こういう意見が脳裏をよぎるわけですが、そんなこと言ってしまうとクソリプマンと同レベルになっちゃうので、表立っては言いません。そもそも制作者側はそんなことわざわざ言うもんじゃないんですけどね。

だけど、ここは辺境の開発ブログなので、今日はちょっとだけ愚痴らせていただきました。たまにはいいよね。たまにはね。

最後になりましたが、沢山の嬉しいご報告もいただいてます。本当にありがとうございます。心がめちゃくちゃ救われてます。いろんな批判を受けたあとでクリア報告を見るととても嬉しくなります。12年間頑張ってよかったなって思えます。

そして、これらを糧に、次も頑張ろうと思います。