どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

データ分析が面白い

実はYoutubeのチャンネル登録者数100人も目指してました

先日、デジタルマーケティングを調べてるって言いましたが、それの延長で「はてなブログ」やら「Youtube」のAnalytics情報も見てたら、結構面白かったのでそのお話です。

去年のいつだったか、Twitterのフォロワー15000人目指す!みたいなこと言いましたが、それとは別に、実はYoutubeのチャンネル登録者数100人も目指してました。

理由はただひとつ。
100人超えないと「専用のURLが取得できない」から。

ちなみに今は60人くらい。こんなわけのわからないチャンネルなのに、ある意味すごいなって思います。なんだかニコ生の最初期を思い出しますね。

www.youtube.com

そんなわけで、これまでYoutubeのAnalyticsとか見向きもしなかったんですが、ちょっと真面目に調べてみました。

とはいえ、そもそも私のYoutubeチャンネルが、取り扱ってる内容が謎すぎるうえに、そもそも視聴回数が少なすぎるので、まともな分析なんかできないんですが、それでも現状でわかることを分析してみたわけです。結果、Youtubeにはしっかりとした循環があることがわかりました。

よく「どんな動画がいいの?」みたいな話になった際に「裏技なんてない、ちゃんと丁寧に作った動画が評価される」なんて嘘くさい答えが返ってくるんですが、それはなぜなのか?って話です。

「丁寧な動画」=「Youtubeの評価が高い」

となるわけじゃないですか。

Youtubeの評価が高いと、関連動画に表示されやすくなるんです。これをインプレッションっていうらしいんですが、じゃあ何が評価基準なんだっていうと「高評価」と「視聴維持率」といった内容を見てるみたいです。

この継続維持率っていうのが面白くて、グラフからいろんなことが読み取れるんです。例えばこの「忍屋必殺デモムービー」のグラフはこんな感じ。上の54%っていうのが平均継続維持率です。一説によれば、有名ユーチューバーでも最低40%以上が基準になってるんだとか。

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最初にガクっと落ちてるのが、開いた瞬間に「なんだこんな程度のクオリティか」と脱落したのが32%、そこからしばらく68%をキープして、次に落ちるのが「盗み聞き」が始まるタイミングです。つまり必殺ムービーと銘打ってるのに(投稿時はそういうタイトルでした)敵の会話が始まったので、望んでない結果になったから離れたと予測できます。

・・・と、こんな具合にグラフから色んな仮説を立てられるんですね。そこから「もっと必殺シーンに特化した内容がよかったのでは?」といった改善点を見つけられるわけです。もう一つ見てみましょうか。

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これはクトゥルフ神話TRPG亡者の町1話のグラフ。こちらは平均視聴維持率が49%。最初にガクッと落ちているのが、自己紹介が始まったタイミングで、可愛いサムネなのにおっさんが喋っとるだけやんけ!って思った層が50%、そこから自己紹介が終わって、本編スタートしたタイミングで33%から25%に下がってます。これが本編始まってもココフォリアの画面のままじゃねえか!手抜き動画かよ!って思った層が8%くらい、残った25%の方たちは最後まで見てくれてることがわかります。ありがたいですね。これがもし字幕すらいれてなかったら、もっとひどい結果になっていたでしょう。

つまるところ、サムネで一本釣りしても、動画の内容が伴ってなければすぐに離脱されるし、評価に反映もされないみたいな──そういうことです。

上手なサムネで釣ったうえで、ちゃんといい内容のものを最後まで見せて、初めて評価されるっていう話ですね。なので動画タイトルも超重要です。逆を言えばタイトルにはみんなが知らない情報なんていらないんですよねたぶん。

例えばタイトルに「忍屋」というワードを入れても、他人からすれば、それがなんのかわからないので、インプレッションされなければクリック率にもつながらず、検索もされないってことです。ちなみに動画の編集にはタグっていうのがあるんですが、このタグは検索結果にほとんど影響しないらしいので、いかにタイトルが大切かがわかります。

まとめ

  1. タイトルはみんなが知るワードかつ内容をうまく説明したものにする
  2. タイトルとサムネを改善した結果のインプレッションとクリック率を計測
  3. 視聴維持率をあげる動画内容にして、Youtubeの評価を上げる
  4. 評価が上がれば、よりインプレッションが増える

という循環が成り立つみたいです。だから猫も杓子も「チャンネル登録、高評価お願いします!」っていうんですよ。それがないと循環が生まれないからです。

いやあ、面白いですね。すごく普通なことかもしれませんが、これまで見向きもしなかったジャンルを調べると、いろんな情報が垣間見えて楽しいです。

たとえばイラストメイキング動画なんて作り手の自己満足なので、最初から最後まで継続維持率を保ったまま見る人なんていないんですよ。大半がシークバーを飛ばして要所だけ見るわけです。動画のどの時間が見られたかもグラフで一目瞭然なので、こういうこともわかっちゃうんですねYoutubeのAnalytics。なので私のチャンネルの場合、おそらくイラストメイキングをあげたところでチャンネル登録者数の増加には繋がりにくいと思います(編集が楽なので続けるとは思いますが)。

そもそも本数が少ないと、自分のチャンネルにユーザーをとどめておけない

では、どの動画が登録者が増えたのか?っていうデータを見ると、なんだかんだで「忍屋」関連なんですよね。

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で、ここからが難しいんですが、チャンネルには動画の本数が結構大事で、そもそも本数が少ないと、自分のチャンネルにユーザーをとどめておけないんです。ひとつ魅力的な動画があったとして、他にも類似動画があれば「お、この人こういうことやってる人なんだ」って認識に変わるじゃないですか。

それが多ければ多いほど、面白そうなことを継続してる人なんだ、チャンネル登録しようかなってなる。Youtubeを諦める人のほとんどが、その動画本数を確保する前に成果が見えなくて諦めちゃうみたいです。一説によれば動画本数は最低50本。効果が見えてくるのが100本なんだとか。

となると、ゲーム制作関連の動画で数を揃えるのが一番建設的かなと。ただね・・・問題は、ゲームがもうほとんど完成しちゃってることなんですよね。なので今から出せる動画って、紹介動画とかPVになっちゃうんですよ。

これがもっと昔からコツコツ制作過程をあげていれば・・・!って悔やまれるんですが、それはニコ生時代になっちゃうし、ニコ生時代はYoutubeを軽視してたから誘導とかもしなかったし・・・と、そんな具合です。

これまでの制作過程とか、もはや記憶にないけど「当時はこだわっていたであろうポイント」なんかをまとめられれば、あるいは・・・って気がしますが、相当労力がいるだろうなあと。あとそれをやっても100本には遠い。

下手に知ってる分、自分の程度も知っている

通常、あげる動画って自分の得意分野じゃないですか。なんですけど、得意分野って得てして「下手に知ってる分、自分の程度も知っている」っていうことが多いと思うんですよ。なので「いや・・・自分なんかが説明せんでも詳しい動画いくらでもあるやん・・・」って思っちゃう。

思っちゃうけどたぶんそれは間違ってて、Youtube君の判断基準からすれば、有益であり、オリジナル性のあるものが求められてるらしいんです。同じ内容でも、人によって使い方も説明の仕方も違う。誰かの受け売りならやる必要はないけど、文字通り独学のものであれば堂々と発信してしまってもいいのではないか。それを有益と見るかどうかは視聴者だから・・・と考えることもできそうです。

このへんが悩みのタネですが、とりあえず週末にプレイ動画のキャプチャ済ませて、紹介動画かPVあたり作ってみたいと思います。登録者100人目指してがんばります。データがどう変わっていくか、楽しみですね。