どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

3Dなの?手描きなの?どっちなの!?

イナナキアをRPGとして作る場合、その見た目のベースになるのは私の大好きな「レジェンドオブドラグーン」みたいな雰囲気にしたいって話はずっとしてきましたが、そのマップづくりに関して謎が深まったのでそのご報告。

 

レジェンドオブドラグーンみたい=FF7~8,クロノクロスという認識なんですが、これらのマップを見れば見るほど謎が深まってきまして。これまで、マップは3DCGでプリレンダしたものだと思ってたんですよ。だけど、どうも3Dじゃなくて手描きなのでは?って思えてしまう根拠がいくつかありまして。順番に見ていきましょう。

 

◆レジェンドオブドラグーン

 

 

 

これはどうみても3Dだと思うんです。テーブルのテクスチャや椅子のライトの当たり方、岩のテクスチャとかすごいCG感あります。でもね、攻略本の後ろに載ってる設定資料を見ると、鉛筆で描かれたマップのラフがあるんですよ。おそらくラフを描いて、それを3Dで構築っていう流れだというのが自然な気がします。

 

FF9

 

 

めちゃくちゃ3DCGっぽい。屋根や壁面のテクスチャ、湾曲具合、どれをとっても3D感ある。でもこれも、Twitterを見ると、実際にこれの線画を描いた人がいて、アップしてたりするんですよね。3Dにするならラフだけで良い気がするけど、わざわざ綺麗に線画とってまでする・・・?スクウェアがそういう方針だったのかもしれませんが。

 

クロノクロス

 

 

 

ご存知テルミナ。プレイしている時はなんとも思わなかったけど、クロノクロスは結構この手書き感満載のマップが多い印象です。でも同時期の同じスクウェア内で別の手法とる?っていう疑問が。これは手描きのまま採用してるの・・・?それとも手描きテクスチャをはった3Dなの?まじでわからん。エッジをみても判別がしにくい。上の海岸と重なった部分エッジが3Dっぽいといえばそうかな。

 

 

こっちをみると、露骨にエッジが際立ってるので、やはり3Dなのか?って気がします。謎は深まるばかり。

 

FF9の線画を描いた人の一人はパースなにそれおいしいの?っていう方なんですが、そんな人が3Dに起こせるパースのとれたマップなんて描けるだろうか?って疑問があったので、実際にクロノクロスの例の桟橋で実験してみました。

 

maxで実際にモデリングして再現してみた結果がこれ。

 

 

やっぱり右下の完成形を再現しようとすると、だいぶ崩れたモデリングになるんですよね。なので、3Dはテクスチャとかライティングの処理、最終的にそこをあるくことになる透明の舞台を作る上で必要な作業で、あくまで優先すべきはラフで描いた勢いのある一枚絵を大事にしてるっていう感じでしょうか。その一枚絵をできるだけ3Dで再現してるというか・・・。

 

なんでこの手の話って誰もネットに記してないんだろうね。不思議でしょうがない。みんな好きじゃないの?この固定カメラ式プリレンダマップ。私は大好きなんですけどね。ほんと誰も話題にしない。挙がってる話題といえばUnityやUE4で、どこでも見かけるような超絶美麗グラフィックのフル3Dマップにしか話題にしてない。レトロ方面にいったかとおもえば見飽きた感満載のドット絵とかそっちのほうにしか流れてない。これがレジェンドオブドラグーンしかやってない方式ならわかるよ?マイナーだから。でも天下のFF7~9やCCも採用してるんだよ?なのになんでみんな見向きもしないの?まじで。

 

一説によれば、あのときの開発技術はロストテクノロジーになっていて、今では誰も再現できなくなってる・・・なんて話を聞いたことがありますが、まじでそうなんだろうか・・・謎は深まるばかりです。