どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

夫婦喧嘩

世間的に夫婦喧嘩って聞くと「お互い言いたい放題言って数日間険悪なムードが続く」みたいなものを想像するんですけど、私たちはそういう喧嘩をしたことがありません。

 

嫁さんの場合、機嫌が悪くなると不機嫌なままその場を立ち去る感じでしょうか。私の場合は、なんで相手が怒っているのかを徹底的に分析しないと気がすまないタイプなので、女性からすれば一番めんどくさいやつだと思います。しかし同棲からしばらくして、嫁さんが「激昂したときは時間を置かないと冷静な判断ができなくなってるので時間を置くことも大事」なのだと知りました。最近は激昂タイプの怒り方をしなくなってきたので、その都度納得できるまで詰め寄ってしまうことが多くなったように思います。

 

で、今回。

 

くっそしょうもない内容なんですけど「魔法瓶の分解したときの部品点数が多すぎること」について小一時間喧嘩?討論?したってのが今日のお題です。

 

結婚してしばらくは各所からギフトカタログみたいなものをよくもらうもので、欲しいものをあれこれ交換するんですが、回を重ねるごとに欲しいものもなくなってくるわけです。で、何度目かのカタログのときに「魔法瓶のステンレスポットがあれば、いつでもあったかいお茶が飲めて良いね」って話になってそれを交換したんですね。

 

それからずっと嫁さんが魔法瓶を洗っては温かいお茶を入れてくれてたんですが、この魔法瓶を洗うときに分解すると部品点数がめちゃくちゃ多くて。私の中ではもっと少ないものだと思ってたんですが、こんだけの量を洗うくらいなら別の手段(電気ケトルティーパックとかペットボトルのお茶をレンジで温めるとか)でお茶飲んだほうがいいやってのが私の考えでした。でも洗うのは嫁さんがずっと洗ってくれてたんですね。で、さすがにそれが続くと洗わないことに罪悪感がでてきまして。他の食器類は全部洗っても魔法瓶だけ放置、みたいな状況があるわけです。言い訳として複雑すぎて分解の方法も試したことなくて、洗い方わっかんねーって逃げてました。

 

で、それを聞いた嫁さんが分解の方法を教えてくれたんですが、教えてもらったからには次回から洗わねばならないと思い込んでしまって。そして今日、ついに洗う時が来たわけです。面倒臭さを全面に出しながら洗ってると、何をきっかけで勃発したか覚えてないんですが討論開始となりました。

 

嫁さんが「そんなめんどくさいなら今後一切あなたには洗ってもらわなくていいから、私が洗うから、それでいいね?」ってバッサリいつもの終わり方をしようとしてきたので、私は断固拒否。私としては相手がたとえ納得していたとしても、ネガティブな感情で終えた終わり方は納得ではないし解決じゃないんです。どちらも笑顔で終わりたい。そのハッピーエンド以外は嫌だと言って、討論はまだまだ続きました。途中「魔法瓶あらうのがめんどくさいことが、あなたにとってそんな深刻な問題だった」ってことに嫁さんが笑い始めてましたけど、このパターンははじめてのことだったのでこっちもつられて笑ってました。

 

ハッピーエンドを目指して、これまでの魔法瓶に対するお互いの気持ちの変遷をたどることに。するといろんな事実が見えてきまして。

 

◆事実その1

嫁さんはティーパックをコップにいれたまま飲みたくない派で、私は入れて飲みたい派であった。飲むときにパックが口に当たるのが嫌らしい。パックを取り出して、まだ出るからって一旦避けておく小皿を使って、洗い物が増えるほうが嫌だというのが私の意見。洗い物が増えるのが嫌だというのは嫁さんも同じだけど、だからパックより魔法瓶でいつでもすぐ飲めたほうがいいというのが嫁側の意見。あとケトルでお湯沸かして待つのも嫌らしい。それに比べたら一度魔法瓶洗うだけのほうが全然マシっていうのが嫁さんの意見でした。お茶の飲み方ひとつとってもここまで意見が合わないとは驚きでしたね。

 

◆事実その2

そもそも嫁さんは洗ってくれとは言ってない。私が勝手に洗わないのに飲んでることに罪悪感を覚えただけ。洗わないっていうけど、夕飯だって洗濯だって、基本的にはどちらも嫁さんがやってくれてるわけです。でもこちらに強要してきたことはない。それと同じじゃない?って言われて、なるほどたしかに。魔法瓶とそれらが同じベクトルになかったと気づきました。反対に、洗濯物を畳んだりガスコンロ周りの掃除、毎日の風呂掃除なんかは、嫁さんは面倒らしいけど私は苦じゃないので何も言わずにやってるわけです。

 

そんなこんなで、出た結論。

 

苦痛じゃないほうがやればいい。どちらも苦痛なことはやらなければいい。

 

これにて一件落着でした。

いやあ、スッキリした。

 

ともあれ、こんな面倒くさい性分の私の討論にちゃんと付き合ってくれる嫁さんに感謝ですね。