どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

ひるね姫

映画「ひるね姫」みてきました。

 

見終えたあとの率直な感想で言えば、話が難解過ぎてよくわからなかった。

あれもこれも回収できてないけど、それってどうなの!っていう疑問が

常につきまとったまま進むもんだから、安心して見れなかったというか。

 

ただ、主人公の女の子は、キャラとしてとても良かった。

可愛いし、しっかりしてるし、ところどころぬけてるし。

幼馴染の大学生もとてもよかった。

大学生ってそんな大人なの?ってくらいしっかりしてた。

 

ロボが戦うのが好きな嫁さんは終始楽しんでました。

 

物語の作り方とか、見せ方とか、在り方とか

そういう面でたくさんいろんなことに気づかせてくれた作品。

分かりやすい名作以外にも、こういった難解な作品も見ていかないと

偏ったものを作ってしまいそうだなと。

 

自分用にメモしておくとすれば

今まで物語って「目的が明確にあってしかるべき」だと思ってたんだけど

どうやらその限りではないということがわかった。

 

例えば一世を風靡した「君の名は」で言えば、序盤に目的なんかないのだ。

ただよくある入れ替わりという展開を持ってくることで

王道故に、視聴者はキャッキャウフフな展開を自然と待ち望んでいる状態。

そこに目的は存在しておらず、後半にえ?え?どうなるのこれ!

って思わせるまでの準備段階なわけだ。

 

そんなわけで、目的がしっかりあるから面白いわけでもないという

考えれば当たり前のことに気付かされた感はある。

 

展開を読ませないこと。読ませる隙きを与えないこと。

この重要性も改めて感じた。

 

あー・・・このあとはもうこうなって終わりだなあって思われてしまった時点で

勢いに乗せられていない証拠なわけで、たとえそうならなかったとしても

そう考えられてる時点でたぶん演出面として失敗なんだろうなと。

これどうなるの!って視聴者がその世界にのめり込めていることが

いかに重要で難しいかっていうところも再確認できた気がする。

 

グラフィック、サウンド、プログラムがすべて最高峰でも

ひとつこけるだけで大惨事な白騎士ギャラクシーが生まれる世の中。

だからこそ理詰めで作ることも大事なんだけど

ノリと勢いで作る物語っていうのもすごく大事だよなあと。

 

ほんと作品作りって、難しいねえ・・・。