どこここブログ

10年以上続くナナブルクの日記

蟲師 特別編「鈴の雫」

蟲師 特別編「鈴の雫」を見てきた。

 

 

日蝕む翳のときもそうだったけど、蟲師は長編になると劣化する気がする。

きっと、あのほとんど会話のない独特の空気感がいいのに

長編になるとやたらべらべらしゃべって台無しになるからじゃないかと。

 

説明口調になる手前の会話が雰囲気を作っている蟲師にとって

状況説明の台詞は致命的に思える。

 

とくに今回の鈴の雫に関して言えば、前半こそとてもよかったものの

後半のゼーレみたいなのに囲まれて話し始める所は目も当てられなかった。

あとから聞いて原作の最終話だと知って驚いたけど

変に話をでかくするのも考えものだなあ・・・。

 

23時半開始の蟲師を見に来てる観客たちが、開始前~終了後まで

一言も言葉を発さず無音で立ち去っていったのには笑った。

あれは、魂を抜かれて代わりのものがはいってるに違いない。

 

そんな棘のみちを思わせる今回の映画は、前半がなぜか棘のみちをやり

後半に鈴の雫を上映という構成だったのだけれど

特につながりがあるわけでもなく、ただの尺稼ぎだったのかもしれない。

 

しかし蟲師ってただでさえ30分が映画なみの気分になるのに

今回の二本立ては、さながら4本分の映画を一気に見たような疲労があった。

同じOPがまさか二回流れるとはね。

予想はしてたけど、この時間になるともうね。

 

( ˘ω˘)